2021.7.16 ritokei|「おいしい!たのしい!島の魚食図鑑」を読む島好きの会

大森さんの週報番外編|太田さんと写真について考える

今、コンテストを開催する意味

写真コンテスト、動き出しましたね。

大森 玄己

太田 章彦

そうだね。そもそも今回は、「色んな写真を見たい。」っていう僕の単純な動機から始まった企画だったんだよね。テーマは同じなんだけど、そこに全然違う切り口の写真が集まってくる。そんな風景を見てみたいなぁって。
そうでしたね。あとは、参加者にとっても色んな価値観に触れる機会になったらいいなっていうのもありましたね。写真を一覧で見れるのがインスタの良さなので、コンテストでもありつつ、オンライン写真展覧会みたいにもなったら楽しそうだなって。

大森 玄己

太田 章彦

そこも踏まえて、最終的に初回は「No X, No Life.」というテーマで始まったわけだね。
ですね。ここに関しては、僕個人としてはやっぱりコロナ禍を意識した部分はあるかな、と思います。

大森 玄己

太田 章彦

というと?
色んなところに行けないからこそ、身の回りのことに感謝できる機会は実は増えてるんじゃないかな、て。例えば僕の場合、自分で育てた野菜や釣った魚が食べられたり、お裾分けを貰ったり、手の届く範囲から食べ物を頂けることのありがたさをすごく感じてます。

大森 玄己

太田 章彦

うんうん。家のすぐそばで魚が釣れるって、島にいるとあたりまえに思っちゃうけど結構すごいことだよね。
ほんとに。だから大変なことも多い分、気づきも多いかなと思って。そんな風に、あらゆる環境に暮らす方が、同じコロナ禍という背景の元で、それぞれどんなことに気づいているのか、写真を通して知りたいな、て思ってます。太田さん的にこのテーマはどうですか?

大森 玄己

太田 章彦

すごい具体性がないからやりやすいと思った。必ずしもコロナに掛ける必要はないんだけど、どんな状況においても変わらずにあるものとか、コロナになったことによって変わったものとかってのはしっかり確認しておきたいなって。それが写真だったら風景として季節毎にも変わっていくわけで、いろんな形のものを見てみたいなって。
写真で季節の移ろいを見るのも楽しそうですね。そして今話してて思ったんですが、「No X, No Life.」って、原文の通りだと「これがないと生きられない!」ってくらいの切実さを僕は感じるんですが、「これがあるとちょっと嬉しいな」みたいな些細な気づきでもいいんじゃないかなって思います。

大森 玄己

太田 章彦

うん、もっと肩の力抜いてもいいって感じだね。

写真はみんなで作るもの

やっぱりコンテストってなると、僕も結構キレイ目の写真とかあげちゃうんですが、画質とかいわゆる写真のクオリティの高さとか、審査基準が気になってる方は多いんじゃないかな、と思います。その辺りはどうでしょう?

大森 玄己

太田 章彦

そこに関しては、画素数とかレタッチの有無とかは今回の審査基準にはしない。どんな物事が写ってるか、ということだから、機材もスマホで全然問題なし。
何が表現されているか、だけが審査対象になるということですね。ちなみに太田さんはどんな機材で撮ってるんですか?プロの道具って気になる笑。

大森 玄己

太田 章彦

そんなプロとか関係ないない。デジタルもフィルムも使ってるけど、結構シチュエーションで使い分けたりしてるかも。
それ詳しく聞きたいです。

大森 玄己

太田 章彦

例えば、ちょっとシャキッとした写真を撮りたい時とかは、あえてゴツいカメラを出して少し緊張してもらうように演出してみたりとか。
撮られている人も、写真に参加しているんだっていう雰囲気づくりをするって感じですかね。

大森 玄己

太田 章彦

そうそう。もちろん、カメラを意識してない自然体の写真もとても素敵だけどね。だからそういう意味では、機材というか、何でどう撮るかっていうのも時には大事な要素だったりする。あと機材で言うと、基本デジタルのライカを使ってるんだけど、これを買う時に「もうカメラは買わない。」って決めたんだよね。
最後の一台として買ったって感じですか。

大森 玄己

太田 章彦

そう。うまく写真が撮れない時、レンズがよくない、カメラがよくない、って機材のせいにしてたんだけど、それももう終わりにしようと。そう言った意味で、憧れでもあったカメラを買ってこれで最後って決めた。まぁ、ライカが優れたカメラかっていうとそうも言い切れないと思うけど。大森くんはどんな機材使ってるの?
僕はかつてのミノルタのフィルムカメラとニコンのデジカメを使ってます。ちなみに僕も大学時代に明らかに背伸びした機材を買ったので、太田さんの話、なんかわかります。「これで撮れなかったら、カメラじゃなく自分の力不足だ。」って言えるように。服で例えると、「着られてる」んじゃなく「着こなせる」ようになりたいなって。まぁ、今でも全然使いこなせてないですし、思ってたよりいい写真が撮れちゃった時とかもあって、それはそれで違うなぁ、って思ったり、日々苦闘してます。

大森 玄己

太田 章彦

日々勉強だ。大森くんが写真を始めたきっかけというか、エピソードみたいのも知りたい。
きっかけは単純で、留学行くからいいカメラあったら良さそう、って程度でした。ただ、大きな転機だったのは、大学の最後に個人的な卒業制作のつもりで開いた個展だったと思います。

大森 玄己

太田 章彦

ほう。
自分が大学時代に興味があった民族やアイデンティティ形成についての勉強と、趣味の写真や語学なんかを統合したら、何が出来上がるんだろう、って思って。額縁から会場設備まで手作り感満載で、ほんとにバタバタだったんですが、どんな反応が返ってくるのかとてもワクワクしてたのは覚えてます。

大森 玄己

太田 章彦

そんなことしてたんだ。ずばりやってみてどうだった?
率直に、写真はみんなで作るものなんだな、って思いました。”自分”の写真展のつもりだったんですけど、よく考えたらカメラがなかったら撮れないし、写ってくれる人がいなかったら撮れないし、何より見てくれる人がいなかったら写真は成立しないんだ、ってすごい感じました。

大森 玄己

太田 章彦

その気づきはデカいな。その意味だと、今回のコンテストも、写真を撮ったり投稿したりするだけじゃなく、他の投稿者の写真を見て感じることも楽しんでもらえたらなおよしって感じだな。

まじめなあそびが続きますように。

そもそも思いつきで始まった企画ですけど、参加してくれる方と一緒に作り上げてるような感じがしてとても面白いです。

大森 玄己

太田 章彦

手を離れて育ってる感じだね。
そうですね。今回のテーマと同じように、このコンテスト自体、なくても別に生活には支障ないし不要不急なんですが、あったらちょっと楽しくなる。投稿したり色んな人の写真を見るのが楽しみになる、っていう企画に育っていったら嬉しいな、て思います。

大森 玄己

太田 章彦

うん。愚直にやっていこう。最後に、参加者の皆さんに何か伝えたいことはある?。
そうですね。まずは一番大事なこと。「1投稿あたり写真は2枚以上」でお願いします。

大森 玄己

太田 章彦

そこ大事なとこだね。
結構僕も忘れがちですが。
あとは、こんなこと共有してもなぁ、みたいなことほどぜひ共有してほしいです。当たり前になってしまっていること、目にも留めないようなことが、実は他の人たちにとっては貴重かもしれないので。

大森 玄己

太田 章彦

うん、バラバラであるほどおもしろい。引き続き皆さんの素敵な写真たちを、お待ちしてます。