EVENT|2021.3.10 「小さな拠点」づくり 全国フォーラム

CONCEPT

働き方をデザインする

海士町には季節によって異なる繁忙期があります。また、自然と隣り合わせの暮らしであるため、春になったら岩牡蠣を食べて、夏になったらアジを、秋はシロイカを、冬はナマコを食べて、といった具合に、仕事も暮らしも、自然と季節とともにあります。

海士町は、季節に応じて半農半漁など複数の生業を営む働き方や文化が今なお続く小さな離島です。そして、複数の生業をしてきた文化があるため「働き方をデザインする」ことについては、もちろん考え方はいくつかありますが、季節に合わせて働き方を考えるのが海士らしい考え方と言えます。

写真:太田章彦

季節から考える

春夏秋冬、季節によって仕事を選んでデザインしていきます。この働き方は、季節に深く関わっていく働き方です。

季節で働くイメージですが、上の図のAの場合は、4月は仕事を覚える、事業所に慣れる、生活リズムに慣れるための1ヶ月になります。5月から6月にかけては繁忙期に”戦力”として働きます。そこまでが1セットになります。

季節ごとに事業所を選びながら、1年を過ごします。

季節で考えると「春夏秋冬」が頭に浮かぶと思います。ですが、働き方のバリエーションは、他にもあります。また、あなたが今すでにしている仕事があり、その仕事と海士町複業協同組合の仕事をかけあわせて働くことも可能です。

1日の使い方を考える

この働き方は、午前と午後で、違う事業所で働く働き方です。

1週間の使い方を考える

1週間のうちで複数の事業所で勤務する働き方も考え方のひとつです。

複業の方針

海士町複業協同組合では、職員が複数の生業をするからこそ実現できる、生業と生業のあいだに対する新たなつながりの発見による新事業の創出や、勤務する事業所の魅力を再発見することによる新たな価値の創出に、最大限に挑戦できるように「複業の方針」を定めています。

写真:太田 章彦

初年度は島を知る時間

初年度は下記2つが方針になります。

  • 1年のうちに、3ヶ所以上の事業所で働くこと
  • 1ヶ所あたり、3ヶ月以上の期間の勤務をすること

毎月ヒヤリングをして、3ヶ月先の予定を1ヶ月ずつ立てながら、1年で複数の生業をします。例えば4月だったら7月の予定を、5月だったら8月の予定を立てます。働く事業所は3ヶ所以上で、尚且つ3ヶ月以上の勤務という方針なので、おおよそですが、1年間の動きは以下の図のようになっていきます。

なぜ初年度にこのような働き方をするかというと、以下の狙いがあります。

  • 複業という働き方に慣れる
  • 島の生業・季節・暮らしを知る
  • 3ヶ月間ひとつの季節に関わる働き方をして、人間関係を構築する

2年目は島に入り込んでいく

2年目以降は、以下項目が方針になります。

  • 1年のうちに、2ヶ所以上の事業所で働くこと

そのため、1年目で積んだ経験を生かして1年目に働いた事業所に長期的に働いたり、逆に1年目には働くことができなかった生業により多く関わるために、ひとつの事業所で働く期間を短めに設定して、より多くの事業所に関わる働き方もできるようになります。

インプット/アウトプット

イメージとしては、1年目はインプット。2年目からがアウトプットになります。島に移住する前に思い描いていたことと、島で働き出してから気づいたことや発見した感覚を掛け合わせながら、2年目を過ごしていきます。

働き方は思いついた数だけある

季節から考える働き方も、1日から考える働き方も、1週間から考える働き方も、あくまで一例に過ぎません。これから複数の生業から「働き方をデザインする」という価値観に挑戦するなかで、生まれてくるアイデアがあると思います。

海士町複業協同組合では、働き方をデザインできる”場”を確立することで、海士町が古来より得意としてきた複数の生業による多種多様で新たな働き方づくりに挑戦できる地域として町の魅力を高めていきます。